こどもによくある皮膚の病気
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎とは?
生後2〜3か月ごろまではホルモンの影響で皮膚から脂がたくさん分泌されます。この脂を残ったままにしておくと、皮膚に刺激を与え皮膚炎が生じます。
脂漏性皮膚炎の症状は?
生後2〜4週ごろから、頭皮、眉毛部、おでこ、眉間、頬、耳の周囲などの脂が多い部位に赤みなどがみられ、頭皮や眉毛部は皮膚からの脂が毛に付着し、黄色いかさぶたのようになることもあります。
ホームケアのポイント
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1石けんで洗いましょう
皮脂を洗い落とすことが大切です。お湯による洗浄だけでは不十分であり、1日1回は石けんを使って丁寧に洗いましょう。顔、耳の周囲、首、わき、鼠径部などの脂が多い部位をくまなく洗いましょう。頭皮は石けんよりも頭専用のシャンプーを使用したほうが脂はよく落ちます。
頭皮や眉毛に付着した黄色いかさぶたのようなものには、入浴30分前に医薬品のオリーブ油を綿花で浸して塗り、よく浸透させてから石けんで洗うと落ちやすくなります。少し温かいタオルなどで蒸してから洗うとより落ちやすくなります。ただ、1回では落ちませんので、毎日根気よく1〜4週間続けることが大切です。 -
2保湿をしましょう
石けんで洗った後は、皮膚のバリア機能の低下を防ぐために、たっぷりの保湿剤を使ってスキンケアをしていきましょう。
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3外用薬を塗る
症状の程度をみて、適切な塗り薬を処方しますので、指示通りに塗りましょう。
脂漏性皮膚炎、こんなときは受診しましょう
以下のような症状がある場合は、早めに医師の診察を受けましょう。
・赤みが広がっている
・黄色いかさぶたのようなものが付着している
・じゅくじゅくしている
・ホームケアを続けても良くならない
こどもによくある
皮膚の病気