こどもによくある皮膚の病気
虫刺され
虫刺されとは
虫刺されには、2つの反応があります。1つ目は、刺されてすぐに痒くなる即時型反応、2つ目は、刺されて数時間から数日たってから痒くなる遅延型反応です。
子供は、大人に比べ虫に刺されたことが少ないため免疫がなく、遅延型反応が起きます。遅延型反応では、白血球から痒みや炎症を起こす色々な物質が出ることで痒みが起きます。
虫刺されの症状
子供が虫に刺されると、虫の種類にもよりますが、赤く腫れたり、水疱(水ぶくれ)ができたり、痒みや痛みが出る場合があります。
また、痒みが強い場合は患部を掻き壊してしまい、とびひなどの皮膚感染症を起こすこともあります。
虫刺されの治療
虫に刺されてしまった場合は、すぐに石鹸で刺された場所を洗います。そして、冷水に浸した濡れタオルなどで患部を冷やし、市販の塗り薬をお持ちであれば塗って頂くと良いでしょう。
子供はかゆみがあると掻き壊して、とびひなどの皮膚感染症を起こしてしまうことがあります。かゆみを抑える対処をできるだけ早期にしてあげましょう。
医療機関を受診して頂いた際には、炎症の強さ、刺された部位、感染の有無等を考慮し、ステロイド外用剤を選択し、必要があれば抗菌外用剤も処方します。
ホームケアのポイント
虫刺されは予防が何よりも大事です!
・外で遊ぶときは、乳幼児に使える虫よけ薬を使いましょう。化学成分が気になる方は、ハーブなどを原料とした自然由来の虫よけを使うと良いでしょう。塗りムラがあると、その部位は刺されます。しっかり、塗り残しがないように、スプレーするだけでなく、手で広げましょう!
・肌の露出を抑えることも有効です。熱中症に気をつけ、風通しの良い、薄手の長袖、長ズボンを着させてあげましょう。
こどもによくある
皮膚の病気