病気とワクチンのことや、日々感じたことを綴るなだクリ院長のコラムです。
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2013.12.18
発熱は悪者?
Vol.03体温は、体からの熱の産生と熱の放散のバランスにより保たれています。熱を作るためには筋肉を収縮させたりします。寒いと体に力がはいって身震いしますよね。それは、寒いとたくさんの熱が体から奪われるために熱をたくさん作らなければいけないからです。逆に運動すると熱がたくさん作られるため、放散させないと体温があがってしまいます。熱を放散させるためには、汗をかいたり、血管を拡張させたりします。顔などが赤くなりますよね。これらは脳にある体温中枢によってコントロールされています。
よくお母さん方に熱により脳がダメージを受けないかとご質問を受けます。
体内に病原体が侵入すると、それらから身体を守るために白血球などの細胞がサイトカインという物質を出し、仲間を呼んだり、体内環境を変化させます。そのひとつが、体温の上昇です。つまり、発熱は病原体から身体を守るための生体反応なのです。脳の体温中枢が身体にとってメリットになるよう、筋肉を収縮させたり(悪寒)、血管を収縮させたり(手足の冷感)して意図的に体温を上げるようにコントロールしているのです。そのため、このコントロールされた発熱の影響で脳の機能が障害されてしまうことはありませんので安心してください。
また、悪寒、手足の冷感があるときというのは、身体を守るために脳が体温をもっと上げたいときですので、そのときに解熱剤を使用するのは避けてくださいね。
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