院長コラム

病気とワクチンのことや、日々感じたことを綴るなだクリ院長のコラムです。

  • インフルエンザの流行が本格的になりつつあります。

    病気の診断・治療のために来られた病院や診療所で、新たな感染症をもらってしまったらやり切れませんよね。当院は院内感染の予防に力を入れております

     

    インフルエンザウイルスは、主にくしゃみや咳の飛沫(気道分泌物)で感染します(飛沫感染)。この飛沫は1-2mほどの範囲に広がります(逆にそれ以上は広がらないので、離れていれば飛沫で感染することはありません)。また、飛沫の付いたモノに触り、その手で口・鼻・目などを触っても感染します(接触感染)。そのため、今週始めより感染症待合室をパーテーションで2つに分け、インフルエンザ疑いのあるお子様は写真奥の待合にご案内し、診察室も別とさせて頂いております。IMG_0463IMG_0464

     

    このようにインフルエンザウイルスの感染経路は主に飛沫感染と接触感染ですが、気密な部屋で空気が乾燥していると、長時間ウイルスが浮遊してしまい、離れていても感染してしまうことがあります(空気感染)。当院内では複数の加湿器をフル稼働して湿度を50%以上に保ち、換気も行っておりますのでご安心ください。

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    ただ、感染予防には皆様のご協力も必要となります。感染症状のある方は、マスクの着用院時の手洗い、手指消毒をよろしくお願いいたします!

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  • 2014.01.11

    アレルギーマーチ

    Vol.05

    こどものアレルギーは長に伴って症状がだんだん変化していく特徴があります。これをマーチ(行進)にたとえて、『アレルギーマーチ』といいます。

     

    たとえば、赤ちゃんのときに食物アレルギーやアトピー性皮膚炎がみられると、3歳ごろに気管支喘息がみられ、その後、アレルギー性鼻炎・結膜炎がよくみられます(全員がなるわけではありません)。そのため、このアレルギーマーチを防がなければいけません!

     

    では、どうしたらいいんでしょう。

    乳幼児のアトピー性皮膚炎の約7割は食物アレルギーが関与し、1歳を過ぎる頃からダニに感作(アレルギー反応を起こす準備が整うこと)されます。ダニアレルギーは気管支喘息に大きく関与するので、ダニへの感作を防ぐことがアレルギーマーチを止めるのに重要となります。

    アレルギーマーチ編集

  • 2014.01.09

    インフルエンザ流行

    Vol.04

    年が明け、本格的にインフルエンザの流行が始まりました。

    (岐阜市の流行状況はこちらでみることができます。)

     

    現在のところ、昨シーズン同様AH3亜型(A香港型)が最も多く検出されています。

    当院でも1月6日から連日インフルエンザにかかられたお子様が受診されています。

     

    インフルエンザは、インフルエンザウイルスが気道上皮に感染して発症し、上気道炎(鼻からのどの炎症)、気管支炎、肺炎などを引き起こす病気です。それにより、発熱や咳、鼻水がみられ、風邪(他のウイルス感染症)に比べ、だるさ、痛み(頭痛、関節痛)、腹痛・下痢・嘔吐などの消化器症状が多くみられるのが特徴です。また、こどもには異常言動もしばしばみられます。

    早期に抗インフルエンザ薬を開始することで症状を軽くすることができますので、疑いがあれば早めの受診をお願いします。

     

     

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