こどもによくある胃腸の病気
ウイルス性胃腸炎(嘔吐下痢症)の原因・症状
ウイルス性胃腸炎(嘔吐下痢症)の原因・症状
ロタウイルスやノロウイルス、アデノウイルスなどが原因の感染症です。突然の嘔吐から始まり、水のような下痢(レモン色~白色)を伴います。発熱することもあります。発熱や嘔吐は1~2日でおさまり、下痢は1週間くらい続きます。
ウイルス性胃腸炎(嘔吐下痢症)の治療
飲み薬を処方しますが、水分補給が何より大切です。吐き続け脱水症状がひどい場合は、点滴や入院が必要になります。
ホームケアのポイント
- ・吐き気が強いあいだは何も飲ませないでください。
- ・吐き気がおちついてきたら、水分を少量ずつ頻繁に根気よく飲ませてください。
- *OS1(オーエスワン)などの経口補水液をお勧めします。
はじめの1時間に飲ませる目安 | ||
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1回の分量 | 1時間の量 | |
体重7kg以下 | 3分ごとにスプーン3杯ずつ | 70〜80mL |
体重10kg以下 | 5分ごとに10mL | 120mL |
体重15kg以下 | 5分ごとに15mL | 180mL |
体重20kg以下 | 5分ごとに20mL | 240mL |
*ペットボトルのキャップ1杯が約5mLになります。
はじめの1時間に飲ませる目安
- 体重7kg以下
- 1回の分量:3分ごとにスプーン3杯ずつ
- 1時間の量:70〜80mL
- 体重10kg以下
- 1回の分量:5分ごとに10mL
- 1時間の量:120mL
- 体重15kg以下
- 1回の分量:5分ごとに15mL
- 1時間の量:180mL
- 体重20kg以下
- 1回の分量:5分ごとに20mL
- 1時間の量:240mL
*ペットボトルのキャップ1杯が約5mLになります。
- 乳児体重1kg当たり30〜50mL/日
- 幼児300〜600mL/日
- 学童500〜1000mL/日
1日当たりの目安量
・飲み物、食べ物は「下痢のときの食べ物」を参考にしてください。
こんな時はもう1度受診しましょう
- ・帰宅後も吐き続けるとき
- ・ぐったりして顔色が悪いとき
- ・唇が乾き、おしっこが少ないとき
- ※次回受診まで、家庭で飲んだ水分の量や回数、下痢や嘔吐の回数をメモしておいてください。
登園・登校の目安
下痢が落ち着き、食欲が回復すれば良いでしょう。